【才能って伸ばせる?】坪田信貴著『才能の正体』で才能の伸ばし方について学んでみた

朝日千晴
朝日千晴

こんにちは!朝日千晴です

なにかの分野で活躍している人、結果を出している人を見て、「才能がある人はいいなぁ」なんて羨ましく思うことってありませんか?

みんな違ってみんないいとはいうけれど、やっぱりなにかしらの才能があるって羨ましい…。

才能がある人・ない人、その違いって結局、どこにあるのでしょう?

その答えはズバリ、「自分に合った才能の伸ばし方を知っているかどうか」

数多くの子どもたちを難関大学に合格させた塾講師であり、かつ組織運営やマネジメントに関する講演会なども行う坪田信貴さんによると、

「才能」は誰にでもあるものであり、かつその見つけ方や伸ばし方を知ることで、どんな人でも自らの才能を開花させることができるのだとか。

この記事では坪田信隆著「才能の正体」より、個人の才能の伸ばし方についてご紹介します!

才能がある人ってどんな人?「ビリギャル」著者が解き明かす「才能の正体」

才能がある人、ない人。この違いってなんだろう?

この疑問に答えるべく、「才能の正体」では「才能とはなにか」「どうすれば個人の才能を引き出せるのか」について解説しています。

この本でとくに印象に残っているのは、才能のある・なしは元々の素質や能力では決まるのではなく、「結果」によって決まるということ。

著者の坪田さんによると、これまで「バカ」「底辺」と言われていた人でも、何かしらの結果を出したとたんに「もともと地頭がよかったんだね」「才能があると思っていた」と言われるようになるのだそう。

これまで何度も結果によって人の認識が180度変わるのを見てきた坪田さんは、「誰にでも才能の芽があり、その育て方を知ればどんな人でも才能を開花させることができる」と確信したのだとか。

個人の才能を伸ばすために大切なのは「動機づけ」と「完コピ」

では、どうすれば個人の才能を伸ばしていくことが出来るのでしょうか?

先ほど書いたように、生まれながらの素質や能力によって才能のある・なしは決まりません。

遺伝的なものや往来の能力より、「良い結果を出したかどうか」が才能のある・なしに関わってきます。

つまり、才能のある人=結果が出せる人

では、「結果を出せる人」とはどんな人なのでしょうか?

以下、本著を参考に「才能のある(といわれる)人」の特徴をまとめてみました!

「才能のある人」の特徴
  1. 自分に合った動機づけを行い、効率的に自らの能力を伸ばしている
  2. 「結果が出そうにないことはしない」ではなく、「やった分だけ伸びる」と信じている
  3. 「なぜ(Why)、出来ないのか」ではなく、「どうすれば(How)、出来るようになるのか」で考える
  4. ノウハウ(技)だけでなく、理屈(術)を学んでいる
  5. 年齢や環境など「やらない理由」が立ちはだかっても諦めない
  6. 思考や行動を見抜けるようになるまで相手(対象)のことを深く鋭く観察し、想像している

才能のある人は自分にあった「動機づけ」を行い、効率的に能力を伸ばしている!

才能のある人は、自分にあった「動機づけ」をしています。

「動機づけ」とは簡単にいうと、「もっと勉強したい!」「もっと頑張りたい!」と思えるような理由を見つけること。

どれほど優秀な人であったとしても、継続できなければ才能を得ることはできません。

自分にあった「動機づけ」を行うことで「やりたい!」という気持ちを引き出し、やるべきことを継続できるようになります。

さて、そんな大切な「動機づけ」ですが、人の動機には以下の3つの要素が関わってきます。

  • 認知 ・・・ 「これならできそう」かつ「これをすれば人生の役に立つ!」と思えれば、行動する
  • 情動 ・・・ テンションが上がる(感情が刺激される)と行動する
  • 欲求 ・・・ 「〜したい!」という欲求があると行動する

例えば、資格勉強に対するやる気を引き出したいときなら、

  • 認知 ・・・ 試験合格者のブログを参考に「これなら出来そう」と思えるイラスト豊富な参考書を買った
  • 情動 ・・・ 勉強を続けると分かることが増え、点数も上がってきた。私ってすごい!
  • 欲求 ・・・ 試験に合格して昇給したい!「君には無理だよ」と見下してくる上司を見返したい!

というふうに、「認知」「情動」「欲求」を抑えることで、「資格勉強をする」という行動を続けることができます。

ここで特にポイントになってくるのが「認知」

実は、才能が伸ばせない人には共通して「自分には無理だ」「出来るはずがない」と認知した時点で、努力することそのものを諦めてしまうという特徴があります。

結果が出ないならやらないというのは、自分の才能を自らの手で潰してしまうのと同じこと。

「やれば出来る」ではなく「やれば伸びる」。

「才能がある」と評価される人たちは、コツコツと努力を重ね、自らの能力を尖らせているのです。

うまくいっている人を「完コピ」で、効率的に能力を伸ばせる!

能力を確実に、かつ効率的に伸ばしたいなら、お手本となる人の行動を「完コピ」するのがおすすめ。

実は、うまくいっている人に「どうすればうまく出来るんですか」と相談したり、アドバイスをもらったりすることは、自分自身の能力を伸ばすうえであまり効果的とはいえません…。

なぜなら、その人の考え方や言っていることをいくら真似しようと思っても、実際に真似できているかどうか判断ができないから。

人が唯一真似ができ、かつ真似ができていると判断出来るのが「行動」です。

うまくいっている人の「行動」を完コピすることで、能力を磨くための基礎を身につけることができるので、自分なりのやり方にこだわるよりも効率的に能力を伸ばすことができます

行動を完コピするときに、もっとも効果的な方法は「動画を撮る」こと。

可能であれば1日その人に密着し、動画を撮らせてもらうのがおすすめです。

「行動を真似するだけなら、メモで良いんじゃないの?」という人も多いかと思いますが、メモだとどうしても自分の主観が入ってしまい、「自分の見たいもの」にしか意識が向かなくなってしまいます。

反対に動画だと「自分が普段意識していないところ」まで全てが記録されるので、あとから「できる人はなにが違うのか」と分析しやすくなります。

とはいえ、何時間も動画を撮るのはなかなか難しい…。

その場合は、その人の日々の行動を細かく観察し、行動や言動、タイミング、さらには抜いているところまで出来るかぎりコピーしてみましょう。

真似を続けるうちに「自分はあの人と比べると〇〇かもしれない」と分かってくるようになるので、改善ポイントを見つけやすくなります。

自分の個性で戦わないと意味がない?

「自分より能力の高い人の真似をしても意味がない」「自分の個性で勝負しないと戦えない」と、完コピに対して否定的に考える人も少なくありません。

でも、それは間違い。

どれだけ精密に真似をしようとしても、ひとりひとり違う人間である以上、”あなたらしさ”は滲み出てしまうもの。

真似をしたからといって、あなたの個性が消えることはありません。

それに、基礎がないうえでオリジナリティを極めたところで、見かけ倒しになるのがオチ。

なので、まずは完コピで「能力を磨くための基礎」を作ることから始めましょう!

面白いことに、完コピを徹底的にやると、必然的にオリジナリティも出てきます。

「個性」にこだわりすぎず、堂々と真似をしていきましょう!

効率的に能力を磨いて、才能の「芽」を育てていこう!

今回は坪田信貴さんの「才能の正体」より、才能の伸ばし方についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

記事の内容を以下に簡単にまとめておきます。

  • 才能がある・なしを決めるのは生まれながらの素質や地頭の良さではなく、「結果」
  • これまでは底辺と評価されていた人でも、「結果」を出したとたんに「才能がある」といわれるようになる
  • 「才能がある人」は自らにあった「動機づけ」を行ってやる気を保っている
  • 「才能がある人」の行動を完コピすることで、効率的に能力を磨くことができる

才能は生まれながらに決まっているもの。そんなふうに思っていましたが、この本を読んで「どんな能力も、磨くことで才能になる」と考えるようになりました。

完コピはなかなかハードルが高いですが…!出来る範囲で試していきたいなぁと思います。

この記事ではご紹介できませんでしたが、この本では「人の才能の引き出し方」や、また「成功者」といわれる人の才能についても書かれています。

ノウハウ本というよりは「才能とどう向き合うか」という考え方を学べる一冊になっているので、興味のある方はぜひ手に取ってみてくださいね!

今回ご紹介した「動機づけ」についてもっと詳しく知りたい、また「自分にあった動機づけが分からない」という方には、以下の本もおすすめです。

【読書日記】わたしのやる気スイッチ、どこにある?『人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書』

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