こんにちは、朝日千晴です。
12月も中旬。年末とのことで、バタバタと慌ただしい日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか?
うちの夫は営業職、忘年会に挨拶回りにと忙しく、平日はほぼ家にいません。
ということは、家事と育児はもっぱら私の担当に。
以前はこんなとき、「なんで私ばっかり!キィーーーー!!」なんて怒りを夫にぶつけてヒステリーしていたんですけど、最近は夫に怒らないようにしようと思っています。
なぜなら、仕事で忙しいのも、家にいる時間がないのも、我が家の暮らしを守ろうとしてくれているからだと気づいたから。
それを蔑ろにして「私ばっかり家のことして!不平等だ!」なんて怒るのは、なんだかちょっと違うよなぁと、そう感じるようになったんです。
「もっともっと」の根っこにあるのはどんな気持ち?
共働きが増え、男性女性関係なく家事育児に取り組みましょう〜!というのが今の世の中の常識。
私もそのほうがいいと思っていたし、実際に夫にも「家事も育児も夫婦で分担して当たり前だよね!ね!」と、当然のように夫の協力(という名の強制参加)を求めていました。
夫が家でのんびりスマホを見ていたりなんかすると、もうイライラしっぱなし。
「私がせっせと立ち働いているのに、なんで一人だけだらけてんの?」
「なんか手伝うとか、せめて家事中に子どもと遊ぶくらいできんの?」
口には出さないにしろ、頭のなかは夫への文句でいっぱいでした。
仕事をしてくれるのはありがたい。が、しかし。夫が仕事に集中できるのも、子どもたちが元気に育っているのも、全部私の努力のうえになりたっているんだよ。それを夫はちっとも理解していない!
と、本気で思っていました。はい。
でもね、最近ふと考えたんです。私は結局、夫にどうしてほしいの?
ちょっと冷静になって考えれば、仕事をしながら家事をして育児をすることがどれだけ大変なのか分かりますよね。ええだって、私自身が1番その大変さを身をもって実感しているのだから。
大変だからこそ、その負担を一緒に担ってほしいと思っているし、そのために家にいるときは家事をしてほしいし、率先して子どもたちの面倒をみてほしい。
だって、私ばかり大変なのは、不平等だから。
でも、でもですよ。その平等か不平等か判断してるのって、私なんですよね。
私の基準で「これは大変」「これは大変じゃない」と判断しているわけで、夫にとってはどうかっていうのはガン無視なわけですよ。
ということはですよ、夫が実際に頑張っていようがいまいが、努力しようが、関係ないわけです。だって私には夫の大変さが分からないし、そもそも家事と育児を一人でこなすことのほうが外で仕事するより大変だと思っているから、どうやっても私の大変さのほうが上になる。
そこまで考えてみて、ハッとしました。なぜって、自分の考えがいかに上から目線なのか気づいてしまったから。
100点満点の夫って?
『仕事をしてくれるのはありがたい。が、しかし。夫が仕事に集中できるのも、子どもたちが元気に育っているのも、全部私の努力のうえになりたっているんだよ。それを夫はちっとも理解していない!』
という考えは、裏を返せば、
『仕事をして家族を養うのは当然でしょ!私はもっと大変な思いをして頑張っているのに!努力が足りてないんだからもっと頑張って当然でしょ』
って言ってるのと同じなんですよね。
共働きだとか、男女平等が当たり前だとか、建前があるのをいいことに、結局わたしは夫に「努力が足りてないからもっと努力しろ!」と言い続けていただけ。
さて、ここで問題です。なにかしてあげても文句ばかりで「もっと頑張れよ」「足りないんだから努力して当然だろ」と言い続けてくる相手に、貴方はなにかしてあげたいなんて思うでしょうか?
いいえ、思いません。それどころか、何をやっても文句を言われるから、「なにもしてあげたくない」と思って当然ですよね。
それに気づいてから、夫が何もしてくれないんじゃなく、私の態度が夫の「してあげたい」という気持ちをつぶしていたのか…と猛省しました。
そもそも私が夫に求める最大の役割は、家族を養い守ることです。毎日仕事に行っている以上、夫はすでに自分の役目をきっちり果たしてくれているんですよね。
つまり、今の時点で夫は100点満点ということ。
それなのに私ときたら、やれ家にいるなら子どもの面倒を見ろだの、少しくらい家事をやれだの…。
いつの間にか私基準で夫を評価するようになってしまい、「私が認めない限り、一人前とはいえない」というパワハラ上司的な所業をしていると気づいてからは、夫に対する態度を全力で改めました。
夫になにかしてほしいときはちゃんとお願いする。そのうえで、やってもらったら全力で感謝する。そういう気持ちで、夫と接していきたいと思います。
夫だって「これくらいやって当然でしょ」と言われるより、「こんなことまでやってくれるの!?嬉しい!ありがとう!」と喜ばれるほうが嬉しいですよね。
夫婦であってもギブ&テイク。「もっともっと」と求めすぎないように気をつけていきたいと思います。
今日も良い1日を!