今の仕事、このまま続けていいのかな……。
やりたい仕事に就いたはずなのに、なんだかモヤモヤする……。
そんなお悩みはありませんか?
「好きを仕事に」なんて言葉はあふれているけれど、仕事にできるほど好きなことはないし、それ以前に自分のやりたいことがなんなのかよく分からない。
そんな人も多いのではないかなぁと思います。
しかし、正しい方法さえ身につければ、誰でも必ず自分のやりたいことを見つけることができるのです。
こんにちは!ライターの朝日千晴です
この記事では、八木仁平さんの著書「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」を参考に、私の実践を踏まえながら「夢中になれる仕事」の見つけ方をご紹介します!
目が覚めた瞬間からワクワクし、昼間は仕事に熱中し、夜は「今日もやりきった」と充実感をもってベッドに入る……。
そんな毎日をおくれるとしたら、なんてステキでしょう!
けれど、現実はそう上手くいきませんよね。
「これでいいのかな」というモヤモヤに知らんぷりをしながら、なんとか日々をこなしている。
そんな方も多いのではないでしょうか。
実は私もかつては同じような生活を送っていました。
大卒で運良く大手銀行に入社できたものの、毎朝が憂鬱で仕方がありませんでした。
誰よりも真面目に仕事に取り組んでいるはずなのに思ったような成果が出せず、ストレスは溜まる一方。
どうにか改善しようと休日や仕事終わりに勉強したり、うまくいっている先輩にアドバイスをもらったりとできることはなんでもやりましたが、それでも状況は変わりませんでした。
なんとか3年は勤め上げたものの、退職時には「私にできる仕事なんかない」とすっかり自信を失くしていました。
どうして私は他の人と同じようにできないんだろう?
そう悩んでいたとき、ネットで「適職診断16」というものを発見したのです。
仕事の向き不向きには、性格が大きく関わっています。
適職診断16 より
能力や興味は時間や訓練によって変わりますが、基礎的な性格はそう簡単には変わらないためです。
すがるような気持ちで診断を受けた結果、私が苦手な仕事や職場環境は、
- 官僚的な職場
- 事細かく手順を踏んで仕事を進める必要がある
- 厳格な規則や規律に縛られる
ということが分かりました。
また反対に、私の強みを活かせるのは、
- アイディアを出すのが得意
- 何か閃いた時には、実行に移せる
- 仕事仲間との深いかかわり合いが求められる
という仕事。
この結果を見て、「いくら努力しても成果が出せなかったのは、自分に向いていない仕事や環境を選んでいたせいだったのか!」とハッとしました。
同時に、「自分に向いている仕事や環境を選べば、成果を出せるようになるかもしれない!」と希望が持てたのです。
「適職診断16」の診断を受けた後、適職例のひとつとして書かれていた「ライター」に興味をもった私は、さっそくクラウドソーシングサイトを通してライターの仕事を始めました。
情報を集め、それを分かりやすくまとめるというライターの仕事は私に合っていたようで、「これはいけるかもしれない!」と最初は楽しんで仕事をしていたのですが…。
しばらくすると、仕事に面白みを感じなくなってしまったのです。
「もっと勉強して成果がだせれば楽しくなるかも」とWebライター専用のオンラインコミュニティにも参加してみたり、「自分の売り方を勉強してみよう」と起業の講座を受けてみましたが、それでも状況は変わらず。
モチベーションが下がると比例して売り上げも落ち、また自信喪失の日々が始まりました。
得意なことを仕事にしたはずなのに、どうしてうまくいかないんだろう?
どうすれば私は他の人のように、仕事を続けられるようになるんだろう?
そう悩んでいたときに出会ったのが、「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」です。
「世界一やさしい」というタイトル通り、「やりたいこと」探しを終わらせるためのノウハウがシンプルにまとめられたこの本。
著書の八木仁平さんによれば、数学の問題を解くのと同じで、公式をあてはめれば誰でも自分のやりたいことを見つけられるのだとか。
まず、「やりたいこと」を見つけるために使う公式は、以下の通り。
- 好きなこと(分野・ジャンル) × 得意なこと(才能・強み) = やりたいこと
ここでいう「やりたいこと」とは、「『好きなこと』を『得意なやり方でやる』ということ」。
多くの自己分析では「得意なこと」も「好きなこと」に含めることが多いですが、分けて考えた方がずっと考えを整理しやすくなるのだとか。
「好きなこと=自分が興味をもてる分野」と「得意なこと=頑張らなくとも出来ること」を掛け合わせることで、「やりたいこと」が見つかります。
言い換えれば、「やりたいこと」は「What (何を)× How(どうする)」と表現できます。
ただ、これだけだと本当に「やりたいこと」を見つけたとは言えません。
八木さんの「自己理解メソッド」では、夢中になれる仕事を見つけるためにさらにもう1つの要素を掛け合わせていきます。
- 好きなこと(分野・ジャンル) × 得意なこと(才能・強み)× 大事なこと(価値観・状態)= 本当にやりたいこと
「やりたいこと」をやっていればある程度は満足はできるかもしれませんが、「これが私のやりたいことだ!」となるには不十分です。
なぜなら、ただ「やりたいこと」をやるだと、「大事なこと=人生の目的」が満たされないから。
「やりたいこと」をすることで「こういうふうに生きたい」という価値観が満たされる。
そうなってようやく「私がやりたかったことはこれだ!」という確信が生まれるのです。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」より、「やりたいこと」探しを終わらせるための順番をまとめます。
- まずは自分自身の「大事なこと(価値観)」を見つけて、そこから「何のために働くのか」という仕事の目的を決める
- 次に「得意なこと(才能・強み)」を見つける
- 「好きなこと(分野・ジャンル)」を見つける
- 「好きなこと」と「得意なこと」を掛け合わせて「やりたいこと」を決める
- 仕事の目的で「やりたいこと」を絞る
- 「本当にやりたいこと」を決めて、実行手段を探る
「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」をはっきりさせることで、「やりたいこと」が明らかになります。
もし今の仕事に満足していないとしたら、それはこの3つのうちどれかが欠けているということ。
この本を参考に自己分析をしてみると、私は「得意なこと」や「好きなこと」ばかりに注目していて、「大事なこと」を満たせるかどうかまで考えていなかったなぁと気づきました。
「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」のいいところは、「やりたいこと」を見つけるために必要な要素が分かりやすく、シンプルに示してあるところ。
「今の仕事に足りないところはどこか」という改善点も見つけやすいので、幅広い人が使いやすい良書だなぁと感じました。
ただし、ワークを通して「本当にやりたいこと」を見つけたとしても、「これが私のやりたいことだ!」なんて稲妻が走る……ということはないので要注意。
このワークを通して見つかるのは、あくまで「本当にやりたいこと」の仮説にすぎません。
なぜなら、3つのピースがいきなりカチッと当てはまることは滅多にないから。
実際に仮説にもとづいて動いてみて、違和感を感じたら修正する。
そうやって試行錯誤しながら、徐々に「本当にやりたいこと」に近づけていくことが大事です。
どんな人でも「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」の3つの要素を組み合わせれば、自分らしいままで活躍できる仕事や職場を見つけることができます。
私も本のワークを通して仕事がうまくいかなかった理由がはっきりしたことで、「次はこうやってみようかな」と改善策を考え�れるようになりました。
八木さんも、ただやみくもに動いてみるより、「やりたいこと」の仮説を立てて動くことをおすすめしています。
私も「私のやりたいことはこれだった!」という瞬間がはやく訪れるよう、このワークで分析した結果を活かしながら仕事に取り組んでいきたいです。
「やりたいことが分からない」「自分に合う仕事を見つけたい」という方は、ぜひ「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」を手に取ってみてくださいね!