こんにちは。朝日千晴です。
昔から飛行機雲が好きで、空に一直線に浮かぶ白い筋を見つけると嬉しくなります。
暖かくなってきてからよく見るようになったので、もしかして季節と関係あるのかな?と思って調べてみたら、なんと気温や湿度によって見え方が変わるのだとか。
雲ができてすぐに消えてしまったときは翌日も晴れ、反対に長く伸びてなかなか消えないときは雨の前兆だそう。
ふむふむ。今度見かけたら、子どもたちにも教えてあげようと思います。
実は、つい最近まで「私にはたいして好きなものがない」と、そう思い込んでいました。
それを変えるきっかけをくれたのは長女。間もなく6歳になる彼女は、保育園のお誕生日会の練習なのか、インタビューのように何度も好きなものを尋ねてきます。
「好きな食べ物は?」
「好きな色は?」
「好きな動物は?」
娘にそう問われるたび、だいたい同じ答えを返すのですが、ふと「あ、そういえば私ってこれも好きだった」と思い出す瞬間がありました。
好きな食べ物はチョコレート。だけど子どもの頃は、お母さんがにぎってくれる塩むすびが何よりのご馳走だった。
澄み切った青空のような青色が好き。だけどふと周りを見渡せばグレーのものばかりだし、ワードローブに残っているのは白い服。植物の緑を見ると心が落ち着く。あれ、私の好きな色って、実はひとつじゃないのかも。
好きな動物はシャチ。でも、ハシビロコウの潔い佇まいも大好きだし、猛禽類の鋭利さもかっこいい。オリのなかを悠々とあるくトラは何時間でも見てられる。どうも私は、強くてかっこいい生き物に弱いみたい。
こんなに好きなものがあるのに、どうしてこれまで忘れていたんだろう?そう考えたとき、子どもだった私のことを思い出しました。
誰に何かを言われたわけでもないのに、子どものころから変に臆病だった私。
好きなものを聞かれた時も、これを言ったら変に思われないか、ネガティブな感情を抱かれないか。そんなことを考えて、自分の好きなものを精査していました。
とびきり好きなものじゃないと好きと言ってはいけない。年齢に合った好きを持ち合わせないといけない。そんな思い込みから、自分の好きにずっと蓋をしてきたのかもしれません。
でも、日々たくさんの好きを教えてくれる子どもたちと過ごすうちに、「もっと気楽に好きを声に出してみようかな」と、そう思うようになりました。
だって、好きが溢れている子どもたちの生活は毎日輝いていて、とても楽しそうだったから。
自分の好きに気を配る。うふふ、なんだかいい響き。
今日もみなさんにとっていい日になりますように。