お金について勉強をしたいけど、何から始めたらいいか分からない…。
そんな方へおすすめなのが、FP3級試験!
資産計画の立て方から投資など、FP3級の知識を身につければ、「お金」とうまく付き合う方法も見えてくるもの。
今回は「FPってなに?」「試験内容は?」「どうやって勉強すればいいの?」など、元銀行員としてFPの実務経験もある私が実体験をふまえてお伝えします!
お金の勉強をしたいならFP(ファイナンシャルプランナー)資格がおすすめ!
FP(ファイナンシャル・プランナー)として活動するための資格が、「FP技能検定」です。
ここではFPやFP試験について簡単にご紹介しますね!
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、ファイナンシャルプランニングの専門家です。
「ファイナンシャル・プランニング」とは、それぞれが希望するライフプランを実現すべく、資金の計画を立てること。
FPは理想の未来が実現できるように資金づくりをサポートをする、いわば「お金の専門家」なのです!
FPの資格には、国家資格と民間資格の2種類があります。
国家資格…ファイナンシャル・プランニング技能検定3〜1級(級数が少ないほど難しい)
民間資格…日本FP協会認定のAFP資格およびCFP資格
FP資格をとるメリットは?
FP3級試験では資金計画から年金、投資に不動産に相続などなど…。
お金の勉強といっても範囲が広すぎて、「どこから勉強したらいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
FP3級では以下6つのジャンルについて学ぶことで、総合的なお金の知識を身につけることができます。
- ライフプランニングと資金計画
ライフプランニングの手法や、社会保険、公的年金など - リスクマネジメント
保険の基本、生命保険、損害保険、第3分野の保険 - 金融資産運用
金融・経済の基本、債券、株式、投資信託など - タッスクプランニング
所得税の基本 - 不動産
不動産の基本、取引や法令など - 相続・事業継承
相続の基本、相続税、贈与税など
FP知識は金融系の仕事の人だけのものではありません。
「投資に興味はあるけれど、なにから始めたらいいんだろう?」
「フリーランスになったけれど、確定申告ってどうやるの?」
そんな日々の「お金の悩み」も、FP知識を学ぶことで解消することができます。
FP技能検定には更新制度がありません。
そのため一度資格を取れば、今後はずっとその資格を活かすことができます。
またFP3級で学ぶ内容は保険や税務、相続、不動産など幅広くため、
金融系の仕事に活かせるのはもちろん、
会計事務所や不動産会社といった金融系企業以外でもFP知識を活かせる場面がたくさんあります!
また会社から独立して個人事業主として働く場合でも、FP知識は役立つもの。
個人事業主になると確定申告をする必要がありますが、その時にも「税金」の知識があれば安心して手続きができます。
また私はライターとして活動していますが、最初にいただいたお仕事は「子育てママに向けたお金の記事を書いて欲しい」というものでした。
ライター未経験だったにも関わらずお仕事を獲得できたのは、会社員時代に取ったFP資格があったから。
キャリアアップしたい方、フリーランスとして働いていきたい方にとって、FP3級の知識は必ず役立ちます!
FP知識は仕事だけでなく実生活にも活かせる!
FPの知識は日常生活でも役立ちます。
特に私が「役立ってるな」と感じるのが、「金融資産運用」の知識。
「老後2,000万問題」といわれるなかで、将来の老後資金づくりのために投資に興味をもっている方も増えているのではないでしょうか?
しかし、基本知識を知らないまま投資に手を出して失敗したり、ネットなどの情報を鵜呑みにしてしまうのはとても恐ろしいこと!
せっかくお金を増やそうとして投資を始めたのに、気づいたら生活が苦しくなっていた…なんてことにもなりかねません。
商品性の違いやメリット、デメリットをちゃんと理解した上で、自分にぴったりの方法を選べるようになる。
そのための第一歩として、FP3級で金融商品の基本を学びましょう。
FP資格の試験日程と注意点
FP試験は「金融財政事情研究会(金財)」と、「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」の2団体が実施しています。
どちらか一つを選んで試験を受ける形になりますが、難易度は変わりないので、どちらを選んでも大丈夫です!
また試験は「午前→学科、午後→実技」の2部構成になっていて、両方合格できればFP技能士の資格を取得できます。
学科、実技それぞれの要点を以下でまとめました!
- 学科試験はマークシート形式!【○×式30問、三答択一式30問の合計60問】
- 試験時間は120分
- 60点満点で36点以上とれば合格!(6割以上)
《金財》
- 事例形式5選
- 「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」から1つ選択
- 試験時間は60分
- 50点満点中30点以上とれば合格!(6割以上)
《日本FP協会》
- マークシート形式(三答択一式20問)
- 「資産設計提携業務」のみ
- 試験時間は60分
- 100点満点中60点以上とれば合格!(6割以上)
「実技はどれを選べばいいの?」と悩んだときは、金財の「個人資産相談業務」がおすすめ!
試験の難易度
2022年5月試験をみると、FP3級、FP2級の合格率は以下のようになります。
- FP3級合格率…金財:52%、FP協会:87%
- FP2級合格率…金財:32%、FP協会:56%
FP協会の方が金財よりも試験合格率が高いですが、実はどちらも難易度は同じ!
金財は会社単位など団体申し込みが多く、受験者のモチベーションが低いために、合格率が低いようです…。
ちなみに、FP3級は「入門レベル」。
試験も○×問題と3択問題で構成されていおり、基本的な用語や計算式など問題自体も簡単なものが多いので、ある程度知識を覚えていれば合格できます。
FP2級になると「実務レベル」になるので、応用問題が出るなど難易度が上がります。
FP3級の合格率が50〜90%ほどだったのに対し、2級の合格率は30〜60%…。
さらに試験も3択→4択問題に変わるので、合格のためにはしっかりと知識を深めておく必要があります。
「FP3級も学んだし、もう一個上の資格をとりたい!」
「キャリアアップのために、もっと知識を深めたい!」
という方は、ぜひFP2級にも挑戦してみてくださいね〜!
仕事との両立OK!FP3級試験に独学で一発合格するための勉強方法
FP3級試験の勉強には、以下のような方法があります。
- 教科書、問題集を使って自力で学ぶ
- 資格スクールや通信教育で学ぶ
- オンライン講座で学ぶ
FP3級の問題は基礎的なものが多いので、独学で十分試験に合格できます。
ただ、これは勉強時間を確保できる場合。
「育児や仕事で忙しくて、時間が作れない…」
「独学で勉強を始めたけれど、専門用語が多すぎて挫折した…」
そんな方は資格スクールや通信教育、オンライン講座などを使って、効率的に学ぶのがおすすめ。
自分が勉強しやすい方法を選んでみてくださいね!
私がFP3級試験を受けたのは、入社1年目のころ。
日々の業務でヘロヘロな上に、1年目で合格しなければいけない資格が何個もある、そんな状況でした。
忙しい日々の中で効率的に試験合格するために、実践していた勉強方法はこちら!
- まず過去問を解く
- 解説を読んで覚える
- 理解を深めたいところを調べる
- 過去問を繰り返し解く
ポイントは「いきなり過去問を解く」こと。
最初はまったく意味が分かりませんが、実際の試験にふれながら勉強することで、効率的に必要な知識を身につけることができます。
試験期間が近づいてくるとひたすら過去問を解いて、知識をブラッシュアップ。
その結果、仕事終わりの平日2時間ほど、1ヶ月の勉強時間でFP3級に一発合格できました!!
自分の時間が少ない方、効率的に試験勉強をしたい方には特におすすめです。
ちなみに、当時使っていた参考書はこちら!
こちらの問題集もAmazonで評価が高く、解説も表を用いるなどわかりやすかったのでおすすめです。
合格までに必要な時間
生涯学習のユーキャンによれば、FP3級に合格するための勉強時間の目安は80〜150時間だそう。
1日2時間勉強するのであれば、2〜3ヶ月はかかることになります。
ただしこれはあくまで目安。頑張れば1ヶ月程度の勉強でも合格できます。
一発合格目指して、育児や仕事とバランスをとりながら、うまく勉強時間を確保していきましょう!
この記事ではお金の勉強にFP3級試験がおすすめな理由や、FP3級に一発合格するためのおすすめの勉強法をご紹介しました!
- お金の勉強を始めたいならFP3級資格がおすすめ!
- FP3級は仕事だけでなく、実生活にも活かせる!
- 参考書やオンライン講座を使えば1〜3ヶ月程度の勉強で試験合格できる!
お金の知識は、一生ものの「資産」!
お金の勉強を始めたい方は、ぜひFP3級に挑戦してみてくださいね。