
こんにちは!仕組みづくりアドバイザーの朝日千晴です。
朝は、1日の中でいちばん慌ただしい時間。
子どもの支度や自分の準備、家事に仕事の段取り……気づけば出発時間ギリギリ、なんてこともありますよね。
そんな「毎朝のバタバタ」を減らすために大切なのは、仕組みを整えること。
段取りも大切ですが、それよりも家事や育児が回るように仕組み化しておくことで、頑張らずともスムーズに家事や育児が回るようになります。
今回は、ワンオペ育児8年目の在宅ワーカーである私が、実際に試してラクになった『朝をラクにまわすための仕組みづくり』を紹介します!
今日から取り入れられる工夫ばかりなので、気持ちよく1日を始めたい方や、スムーズに朝家事を回したい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ライター/仕組みづくりアドバイザー。信託銀行を経て、フリーのWebライターとして活動を開始。現在は、書く仕事とあわせて「人にやさしい仕組みづくり」をテーマに、暮らしや組織が心地よく回るようサポートを行っています。

「もっと早く起きよう」「効率よく動こう」と頑張っても、なかなか続かない——。
そんなときこそ見直したいのが、“自分が頑張らなくてもまわる仕組み”です。
「やることを順番に整理する=段取り」ももちろん大事ですが、『考えなくても動ける流れをつくる=仕組み』を作っておくことで、意識せずとも動けるようになります。
- 段取り=何かを始めるための手順・準備
- 例:家事の順番を考える、朝食に必要な食材を準備しておく
- 仕組み=継続的に物事が行われるための仕掛けやシステム
- 例:子どもの着替えやすい場所に服を置く、家事の動線を整える
忙しい朝ほど「どう動くか」を考える余裕がなくなりがち。
だからこそ、自分が動かなくても回る“仕組み”をつくっておくことが大切です。

朝をスムーズにするポイントは、未来の自分がラクになるように仕組みを作っておくこと。
ここでは、私が実践している「朝をラクにする工夫」を4つご紹介します。
1. 「お支度ボード」で子どものやることを見える化
「歯磨きしたの?」「早くしてって言ってるでしょ!」
朝は時間がなくて、つい子どもに強く言ってしまう…。そんな方におすすめなのが、「お支度ボード」。
歯磨きや着替え、朝食など、子どもがやることをイラストで見える化しておくだけで、声かけなしでも自然に動けるようになります。
小さいうちは一緒にボードを確認しながら進め、慣れてきたら身支度チェックとして使うのがおすすめ。
さらに、シールや動画視聴などのご褒美を用意したり、時間を計って記録したりすると、子どものモチベーションもアップ!楽しみながら、朝の準備がスムーズに進むようになります。
2. 時間は「音」で確認する
幼い子どもにとって、時間を意識して行動するのは意外と難しいもの。
そこでおすすめなのが、「音」で時間を知らせる方法です。
たとえば、ラジオの番組の切り替わりで「そろそろ次の準備だよ」と声をかけたり、出発5分前にアラームを鳴らしたりすると、時計が読めなくても自然に時間を意識できるようになります。
我が家は毎朝radikoで「ワンモーニング」という番組を流しながら、身支度等の準備をしています。
「この曲が流れたらあと15分」というふうに、音を目安に動く習慣が身につき、朝の支度がスムーズになりました。
3. 朝家事は流れを固定し、考えなくとも動けるように
限られた朝の時間を効率よく使うには、家事の流れをあらかじめ固定するのも効果的。
流れを決めて習慣化すると、意識しなくても自然と家事が回るようになります。
たとえば、我が家では以下のように朝の家事をルーティン化しています。
- 5:00:起床、愛犬のトイレ掃除
- 5:30:朝食、お弁当準備、洗濯物を仕分けて乾燥スタート
- 6:00:子どもたちを起こす、洗濯の部屋干し
- 6:30:朝食
- 6:50:Eテレ視聴
- 7:00:メイクと身支度、食器片付け
- 7:30:長女を登校場所へ送る
- 7:40:お風呂掃除
- 4:45:乾燥が終わった洗濯物の片付け
- 8:00:次女を保育園へ送る頭を使わずにできるように。
大まかな流れを決めておくことで、「次に何をするか」を考えなくても動けるようになります。
結果として、効率的に家事がこなせるので、朝の時間に余裕が生まれ、気持ちにもゆとりができました。
4. 家事も育児も「ついで」に片付ける
家の中でも、あちこち移動しながらタスクをこなすと、意外と時間をロスしてしまいます。
そこで、朝の作業はなるべく「ついでに片付ける」のがおすすめ。
たとえば、
- 洗面台で顔を洗うついでに、洗濯物の片付け・スキンケア・ヘアセットも済ませる
- 食器をシンクへ運んだついでに、食器洗い・子どもの水筒準備・マイボトルの準備をする
- ゴミを集めたついでに、新しいゴミ袋をセットする
- トイレに行ったついでに、トイレ掃除も終わらせる
ポイントは、同じ場所でできることはまとめて片付けること。
こうすることで、移動や手順のムダが減り、朝の家事に自然な“流れ”が生まれます。
流れができると、タスクもストレスなく進み、時間に追われる朝から少し余裕が生まれますよ。

時間に追われてイライラ、つい子どもに声を荒げてしまう…。
そんなギスギスした気持ちで朝を過ごすと、1日全体のテンションもどんよりしてしまいます。
でも、自分や家族がラクに動ける仕組みを作るだけで、忙しい朝がぐっと余裕のある時間に変わります。
朝の気分が整うと、「今日も1日がんばろう」と前向きな気持ちでスタートできるもの。
まずは小さな工夫からはじめて、自分らしい朝の過ごし方を少しずつ見つけてみてくださいね!

